複合機をDCP-J940N-Wに買い替え
以前の記事に書いたように、複合機はブラザーのMFC-615CLを使っていた。もう6年ぐらい前の機種で今までちびちびと使ってきたが、夏ごろから印刷がかすれるようになり、紙送りもうまくいかないことが多くなっていた。さすがにそろそろ買い換え時かと考え、先日新しい機種を購入。ブラザーから秋先に発売されたDCP-J940N-Wにした。
購入
選定にあたっての考慮した条件は以下のとおり。
- 安いとうれしい
- 扱う紙のサイズはA4までで十分
- あまりプリントしないので画質は特に求めない
- ADF(自動原稿送り)で連続スキャンができると魅力的
- 本体が黒だとホコリが目立ちそうなので白系で
- これまでブラザーの複合機を使ってき(て特に不満もなかっ)たのでブラザーあたりで
本体のカラーバリエーションが黒しかないものが多く、白の選択肢は少なかった。このDCP-J940N-Wは今シーズンのモデルなので、まだそこまで安くはなっていないが、安くなるのを待っていたら少なくとも年明けになりそうなので素直に購入。
BROTHER A4インクジェット複合機 PRIVIO DCP-J940N-W
- 出版社/メーカー: ブラザー工業
- 発売日: 2012/09/06
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
BROTHER A4インクジェット複合機 PRIVIO DCP-J940N-B
- 出版社/メーカー: ブラザー工業
- 発売日: 2012/09/06
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
最初はヤマダやビックカメラに行ってみたが、あまり値下げする気はない+送料がかかるという感じだったので結局 Joshin の web サイトで注文した。web クーポンが使えて、送料無料13,800円で138ポイント付与。
設置
前のMFC-615CLがあった場所に設置した。MFC-615CLと比較すると意外と大きい(特に縦方向に)が、家電売り場で見たときには別に大きいとは感じなかったので、最近の複合機としてはこんなものなんだろう。このDCP-J940Nは、接続方法を無線LAN・有線LAN・USBの3種類から選べるが、WPSによる無線LANで接続してみた。
ドライバのインストール
メインでは Ubuntu 12.04 を使っているので、これにプリンタのドライバとスキャナのドライバをインストールする。流れはMFC-615CLのときと同様*1。
プリンタドライバ
DCP-J940N用のプリンタドライバは上のページで配布されているが、今回もこのパッケージを利用するのではなく、簡易インストールツールを使ってインストールした。
ここから linux-brjprinter-installer-*.gx をダウンロードし、説明に従って以下のように実行。
$ gunzip linux-brjprinter-installer-1.0.4-1.gz $ sudo su # bash linux-brjprinter-installer-1.0.4-1 DCP-J940N
スクリプトの引数は "DCP-J940N-W" などではなく単に "DCP-J940N" と指定する。実行するといくつか質問されるので、適当に答えていく。以下はその抜萃。
以下のパッケージが見付かりました。 dcpj940nlpr-3.0.0-1.i386.deb dcpj940ncupswrapper-3.0.0-1.i386.deb インストールしますか? [y/N] ->y
上記使用許諾に同意しますか? [Y/n] ->y
上記使用許諾に同意しますか? [Y/n] ->y
Device URIを指定しますか? [y/N] ->y
ネットワーク接続(LAN接続)なので y を指定。
0: beh 1: socket 2: https 3: smb 4: ipp14 5: lpd 6: ipps 7: dnssd://Brother%20DCP-J940N._ipp._tcp.local/ 8: dnssd://Brother%20DCP-J940N._pdl-datastream._tcp.local/ 9: dnssd://Brother%20DCP-J940N._printer._tcp.local/ 10: ipp 11: http 12: hp 13: hpfax 14: lpd://BRW6894237D008F/BINARY_P1 15 (I): IPアドレスの指定 使用するDevice URIの番号を選択してください。 ->9
9: dnssd://Brother%20DCP-J940N._printer._tcp.local/ を選択すればいいらしい。
テスト印刷を実行しますか? [y/N] ->y
うまくいっていれば、これでテストページが印刷されて終了。
スキャナドライバ
ここで各機種のドライバが配布されているが、DCP-J940N用のものはまだ配布されていない。DCP-J940Nの中身は昨年の同等モデルDCP-J925Nからあまり変わっていないとのことなので、DCP-J925Nをサポートする brscan4 を利用してみたらうまくいった。「brscan4スキャナードライバー 64bit」の deb パッケージをダウンロードし、そのまま開いてインストール。パッケージの品質がどうたらという警告が出るが無視してよい。
最後に、brsaneconfig4 コマンドで設定をして完了。ip には複合機のIPアドレスを指定し、name は適当に名前をつければいいらしい。
$ brsaneconfig4 -a name=DCP-J940N model=DCP-J940N ip=192.168.11.50
これで、Simple Scan や XSane から普通にスキャンができるようになる。ADFによる連続スキャンも可能。
*1:今回はMFC-615CLのドライバをインストールしてある環境に追加してインストールしたので、普通の環境では以下の手順だけでは不足かもしれない。適宜公式ページを参照のこと。